野鳥図鑑

12月

解説:飯島大智・佐藤望

アカゲラ

アカゲラ 全長:24cm
日本の森林にひろく生息する中型のキツツキは、頭やお尻の赤色が目立つ種です。オスは後頭部の羽が赤色である一方、メスは黒色であることからオスとメスの見分けがつきます。

イヌワシ

イヌワシ 全長約90cm
翼を広げた長さは2mを超える大型の猛禽類。後頭部の光沢のある黄色の羽毛が美しく、ノウサギや大型の鳥類などを食べています。断崖や大きな木のうえに巣を作って繁殖しています。

ウソ

ウソ 全長:15cm
口笛のような澄んだ鳴き声が特徴です。オスの頬は温かみのある桃色が目立ちます。メスは全身がベージュ色でおしゃれです。主に1500m以上の標高の高い場所で繁殖します。

エナガ

エナガ 全長:14cm
亜高山帯から低地にかけて周年見られます。体の半分を占めるほど長い尾羽が特徴で、ドーム型の巣をコケで作ります。北海道に生息する亜種シマエナガは顔が真っ白で有名です。

カワガラス

カワガラス 全長22cm
カラスという名前がつくが、中型のツグミ類です。川の周辺にいます。主な餌はカワゲラなどの水生昆虫。ときに川の中を泳ぎながら餌を探します。岩間にコケなどで巣を作ります。

キクイタダキ

キクイタダキ 全長:10cm
日本で最も小さい小鳥で、本州では繁殖は標高1500m以上の針葉樹林で行い、越冬期にも標高1500m以上の森にもいます。頭部の羽が菊に見えることから「菊頂」と名付けられたようです。

キバシリ

キバシリ 全長約13cm
主に亜高山帯の針葉樹林で繁殖します。冬には、低地の森林でも見られることがあります。個体数は多くなく、なかなか見ることができません。

コガラ

コガラ 全長:12cm
標高1000m以上の比較的標高の高い場所で周年見られます。夜間には仮死状態になることで、寒さに耐えます。また森のあちこちに食料を保管します。

コゲラ

コゲラ 全長:15cm
日本で繁殖する最も小型のキツツキ類。「ギィー」というくすんだ声を耳にする機会は多いかもしれません。天然林から都市公園まで幅広い環境に生息しているからです。

ゴジュウカラ

ゴジュウカラ 全長13cm
亜高山帯から低地まで分布していて、木を上から下へと移動しながら、餌となる昆虫などを探します。繁殖期には、大声でさえずるため発見は容易。冬にも亜高山帯に留まる個体がいます。

ヒガラ

ヒガラ 全長:11cm
頭のツンと立った冠羽が特徴です。全長は日本でキクイタダキに次ぐ2番目の小ささです。針葉樹を好み、「ツピンツピン」とさえずります。冬にはコガラやシジュウカラと一緒に群れを作ります。

ホシガラス

ホシガラス 全長35cm
白と黒のまだら模様が美しいカラスの仲間。亜高山帯と高山帯に生息します。食べ物を樹木の皮などに貯食します。秋には高山帯でハイマツの種子を集め、亜高山帯に運ぶ様子が見られます。

マヒワ

マヒワ 全長13cm
「チュイーン」と通る鳴き声を聞けば、遠くからでもその存在を確認できます。全身の黄色味が美しく、オスの方が黄色味は強いです。日本では越冬期に多く見られ、数百羽の群れで移動します。

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